台湾と日本の国土及び社会発展の軌跡は類似しており、
地方の衰退、高齢化、若者の流出、少子化、都会への人口集中や地域格差を原因とした地方産業空洞化が起きつつあります。

本プロジェクト「地方創生−デザインによる地域イノベーション」は、
「創生＝クリエイティブ+イノベーション+創業及び雇用促進」という理念を軸とし、2016年に発足しました。
当初は関連事例のリサーチを行い、まずは2つのデモ計画を進めていました。
翌年(2017年)、範囲を拡大、台湾の17の行政区域に対する支援事業を実施しました。
今年(2018年)は2017年に著しく成果を上げられた6つの行政区域を選出し、第二段階としてブラッシュアップを図りつつ、
さらに9つの行政区域を本計画に加わることにしました。

こうした努力を重ねた結果、「地方創生」という概念が台湾で注目されるようになり、多くの議論が交わされました。
のちに、「地方創生」は台湾政府2018年度の主要政策の１つに挙げられました。

今年(2018年)のプロジェクトには国際交流の計画を増やし、日本での展示会開催を海外交流の起点とします。
出展を通じて「実践しながら学んでゆく」という意識を身に付けることだけでなく、
今までの成果を日本の皆様にご覧いただき、
またご意見やご経験を吸収し、台湾の地方創生の多様な発展を促し、ネットワークの広がりも期待しております。

会場では台湾の各自治体が地域の風土や文化を生かした品物が多数展示し、またその開発の背景や地元の思いをパネルで説明します。

海外の地方創生推進策の現状、台湾の歴史・文化、あるいは個性的なデザインが溢れる商品にご興味を持ちの方
ぜひご来場くださいますようご案内申し上げます。